一億総節約生活の戦犯
子どもの頃から「お客様は神様です」を苦々しく思っていた私としては、このフレーズがアタマおかしい客を増やす諸悪の根源として害悪認定される風潮になり、とても喜ばしい。
同じようにかつて人気CMだったアフラックの「よーく考えよー♪お金は大事だよー♫」も相当に戦犯だと思う。
お金の困ってる人にとっては確かにその通りだけど、お金に困ってない人まで節約とか貯蓄だとかお金を出し渋る傾向にしてしまったんじゃないか? ただでさえ戦中派(?)はなんでももったいながって溜め込むのに。しかもそういう人ほど「テレビで言ってる=世間の意見・常識」と受け取って間に受けるんでしょ。関係ないけど「テレビで言ってる」ってフレーズも情弱感みなぎってて嫌い。
お金に限らず必要な時に必要なものはなきゃ困るけど、必要じゃない時にはいらんでしょ。それこそ断捨離でしょ。捨てる技術は流行るのに、お金となるとすでに充分持ってる人まで大事だからなきゃ困るから貯めなきゃ!って。
世の中何が起こるかわからないから備える、という考えはもちろんあるけど、備えがあってもなくても死ぬときゃ死ぬし。
もしお金が無いがために治療が受けられず死んだとしても、お金があっても医者のスキル不足で死ぬのもお金があっても救急車が間に合わず手遅れで死ぬのもお金があっても祈祷師が怪しい儀式してる間に死ぬのも同じじゃん。
年寄りが金を騙し取られる事件が後を絶たないのも、払えるだけのお金を持ってるからでしょ? 生活費しかなければ、無い袖は振れないんだから。借金してまで詐欺られるアホは知らんけど。
つーか、そもそもお金は大事だよってんなら、まずその保険解約したらいいよね。病気になったら配当金出るギャンブルじゃんね。しかも受け取り条件多いし。
そのお金をJRAにブッ込んで一喜一憂して楽しむなり、ジムで汗流してスッキリするなり、美味しいもの食べて幸福度上げるなりした方がいいよなぁ。それこそ明日死ぬかもしれないんだから。早死にだろうが天寿を全うだろうが、幸せな瞬間に死ぬのが一番だよな。夢見も寝起きも良さそうだし。
なんか違う話になったけど。