【原作厨の】幽遊白書TVアニメ化25周年で萌が再燃【思ひ出】

富樫仕事しろ

いや、十分なさってますごめんなさいハンタ完結まで続けてくださいお願いします何でもしますから

 

動画配信サービスの視聴ランキングに「幽遊白書」が入っていたため懐かしくて1話から観始めたら、幽白愛が再燃した。

以下、誰に語るでもない当時の感想とか思い出とか。

 

 

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▲このモンストの立ち絵かわいすぎん?

自分は当時から富樫崇拝・原作至上主義だったから、アニメは公式二次創作としか思っていなかった。

だってキャラデザや公式絵の描き手が蔵×飛同人やってた北山真理氏なんだもん。二次創作にしか思えない。公式絵も腐臭するものがちょいちょいあって嫌悪感があった。萌えってのは”ない”ところに”ある”を見出すものであって、公式から支給されても全然有難くないんだぜ。日本には”見立て”の文化がありましてな…。

しかもスタジオぴえろっていにしえの魔法少女シリーズのイメージがあったし、実際幽白アニメ初期はキャラデザも作画も演出も古臭い感じがした。

原作の淡々としたネームと白黒コントラストが美しいシンプルな画面が好きだったのに、アニメ版はひと昔前のヒーローアニメちっくな画面に見えてもどかしかった。目の中の光が三角だと80年代のアニメにみえる。

でもまー今見ると北山氏の絵が公式では一番イケメンよな…。

毎回顔が安定しないおかげで、作画監督が誰か見てわかるようになった。

作画崩壊しているけどニョロニョロ動いていたりカメラワークが凝っている回は新房昭之という人が演出してがちなーとか、わりと原作に近くて好みの回は井上敦子という人が作画監督だなーとか。動画ヲタではないから詳しく語れるものはないが、飛影や幽助メインのバトル回はハイスピードでめっちゃ動くし週をまたいだりするから、見応えがあったけど描くのは大変そうだ。後期はコマ送りで何度も観たシーンがいくつもあった。

H×Hのようにリメイクしてくれないかな。今度は新房監督で。

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▲「作画崩壊だけどニョロニョロ」回の1例(第58話)。新房さん演出の回って魚眼表現多かったような

 

蔵馬が一番好きだったから、髪の毛の描き方がしっくりこなくて不満だった。あと私服のセンス! 今見てもダサいけど当時から「これはないわ…」と思っていた。特にアニメオリジナルの版権絵。CDジャケットとかグッズとか。まぁ髪色が赤な時点でアレなんだが。自分はエクストラのファッションでもキャラを表現すべき派。ありえないキャラデザインだと興ざめする。薔薇を鞭化して「薔薇棘鞭刃(ローズウィップ)」とか名付けちゃうセンスの持ち主が着る服、ってことなら納得するしかない。

あとオリジナル展開だとかなり優等生のいい子ちゃんに描写されるけど、この人優等生ぶってるだけでそこまでいい子ちゃんじゃないよな(母親関連除く)。制服をきっちり着るのも「人間社会に合わせてあげてる」でコスプレ感覚っぽい。だがそれがいい

映画版だと昔の仲間が蘇って苦悩するけど、原作準拠なら妖狐時代は盗賊団組んでても誰のことも1ミリも仲間だと思ってなさそう。だ が そ れ が い い。映画もただ公式なだけの同人作品だ。

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▲「蔵馬」で画像検索すると軒並みこのカットが出てくる。これこれ。このタッチ

 

本間勇輔氏のサントラは、厨二を呼び覚ます滾るような曲が多くて今でも好き。映画版もよかった。

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▲厨二を呼び覚ます滾るような曲の1例。(#戦いの果て)

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▲誰もが持つ心の邪気眼を開かせるフルボッコテーマ曲(#幽助パワーアップ!)。弦さいこう

 

原作ではサラっと行間読ませつつ何気なく進行するシーンを、アニメでは大仰な演出で盛っているのは原作厨としてはコレジャナイ感があった。まぁアニメ表現として仕方がないんだろう。尺とか…。知らんけど。

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▲なぜか妖狐Ver.は作画のコンディションがいい

 

原作と比べてしまうから作画面で個人的に不満があったけど当時はインターネットもなかったから、萌えを補完し堪能するために毎週録画して何度も繰り返し観た。キャラソンCDなどの派生物や掲載されているアニメ誌は全部買ったしゲームもプレイしたし映画も観に行った。同人にたどり着くまでに時間はかからなかった。

もはやどうやって知り合ったか覚えていないけど、同じ幽白ファンの子と二人で同人誌(腐ってないやつ)も出した。書店に委託したら吉崎観音さんの同人誌の隣に並べられて嬉しかった。初めてコミケでスペースを取って参加もした。後にも先にもその1回だけだったけど。

当然ジャンプも毎号買った。富樫のペンタッチ(丸ペン?)が好きで頑張って模写した。ファンロードにも投稿して、文字ネタも合わせたらわりと毎号ペースで掲載された。富樫のアシスタントになりたいとか、声優学校に行きたいとか、夢がふわふわしていた。(my 黒の章)

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▲「幽遊白書2 格闘の章」(SFC)。妖狐変化のコマンドを入れすぎて親指の皮膚がむけた遠い記憶

 

今考えると幽白にハマってヲタ活動していたのは1~2年だった。ちょうど受験期だったから現実逃避だったんだろうな。それ以降は、進学・上京して卒業後は漫画編集部に入ったから、何か1つの漫画コンテンツに特別にのめり込むことはなくなった。

まー裏側を知ってしまうと、一歩引いて見ますわな。世の中に考察厨は大勢いるけど、作ってる方はそこまで深く考えてないっていう。

上記以外に、幽白の連載終了後の喪失感でしばらく立ち直れなかったために、もう何かにハマるのはよそう、と心に決めたことも理由。

魔界の扉編が終わってパワーインフレも大概という頃からそろそろ連載終わりそうという空気が漂っていて(画面の驚きの白さとか)、毎週ジャンプをめくる度にヒヤヒヤしていた。ヒヤヒヤしたままやはり最終回を迎えてしまったわけだけど、まだまだどっぷり浸っている自分を置いて大好きな世界がプツッと終わってしまうさみしさと喪失感。広げられる要素はあるのに新しい展開が二度と見られない悲しさと不完全燃焼感。もう二度と味わいたくないと思った。

ちなみにゲームでも同じ症状があって、物語の世界が終わってしまうのが嫌でラスボス手前で止めてしまいクリアできない。

今回もアニメを観返していて、風呂敷たたみ始める三竦み編あたりで刹那五月雨撃(切なさ乱れうち)。完結して二十数年経ってんのに、やめてー終わらないでこの世界ー(><)と願ってしまう。

きっと魔族の幽助は老化せずいずれ螢子や周囲の人間と時間がズレていくんだろう。それは蔵馬も同じ。その時彼らはどう生きるのか(架空なんだけどさ)。こういったネタで“その後”を描いた同人は沢山あったけど、私は富樫から生まれた物語が見たかったんだ。アニメのオリジナル回(魔界トーナメント)なんか「飛影はそんなこと言わない」のオンパレードだったぞ。

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▲このカットだけでせつなくて泣ける。

 

3日間でアニメ全112話ぶっ通しで見終わって、今はキャラソンを聴いている。二十数年ぶりに聞いても歌えてわろた。

本編も久しぶりに見たのにセリフなんかジブリ映画並みに言えて、それだけ劇中に名言が多いせいでもあるけど、本当にヲタの魂百までって感じだ。「役不足」と「役者不足」の違いもこれで覚えた。名言じゃないけど。

 

再燃したタイミングがギリギリ、モンストのコラボ終了後で助かった。もし期間中だったら速攻でインストールして蔵馬が出るまでいくらでも大人課金していた危なかった。

とりあえず単行本が手元にないから全巻セットで買い直す。

コラボカフェはまだ開催中みたいだけどそういう楽しみ方には興味ないしなー。グッズも別にいらん。

と思ったらフィギュアの新作出るのか。すでにプレミア価格だけど富樫絵が元だし正直めっちゃほしい。

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 ▲妖狐とセットで欲しすぎわろた。が、インテリアにしぬほど合わない

 

まぁアニメに対して不満もあったけど久しぶりに最終話まで夢中で観られたし、当時のできる限りで一生懸命制作されたのだろうから、そこは25周年おめでとうと言いたい。アニメ化するとしないとじゃヲタ活の広がりが段違いだし、その点でも当時存分に楽しませていただいた。ごちそうさまでした。

市街地戦萌えと頭脳戦萌えと蔵馬萌えを同時に満たせる魔界の扉編をもう1回観よう。

でもやっぱりリメイクが観てみたい。

25年経っても語れる自分きもい。

しかし、自分の人生には萌えが必要なんだと改めて思った。

 

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▲これくらいのクオリティの幽白が観たい。動画1:52あたりから。特に3:22から(「Blood-C」大きな声では言えないが好き)

 

観返す時用の新房氏関連回メモ

第4話「熱き炎!恋人のきずな」

第7話「蔵馬の秘密?!母と子のきずな」

第12話「乱童あらわる!桑原無念の敗北」

第16話「伸びよ霊剣!桑原・男の勝負」

第21話「幽助・命を賭けた反撃」

第24話「恐ろしき強敵!三鬼衆」

第30話「未完の奥義・炎殺黒龍波」

第35話「覆面の正体?!美しき戦士」

第37話「闇の忍・魔性使いチーム」

第41話「霊光弾!意外な決着?!」

第45話「飛影連戦!撃て黒龍波!」

第47話「伝説の盗賊!妖狐・蔵馬」

第52話「幻海散る!50年目の決着」

第58話「究極奥義!ほえろ黒龍波」

第66話「戸愚呂の償い・一番の望み」

第74話「テリトリーを打ちやぶれ!!」

第82話「ゲームマスター脅威の実力」

第89話「予感!全てが止まる時」

第95話「幽助の運命・危険の足音」

第109話「対決!飛影とムクロ」